医師の言葉
2013.11.13(Wed)13:43
抗がん剤治療の順番待ちをしていた頃の話です。
婦人科の医師とおしゃべりしていたとき、「大腸がんでも大丈夫。アバスチンができたから、あと2~3年は生きられるよ」と、さらっと言われたことがあります。
私がいつも笑って受診していたからだと思うのですが。だから医師もさらっと言ったのだと思うのですが。はぁ、2~3年、ですか、と思ったものです。
話は変わりますが、2年くらい前になるのかなぁ、伯父が、くも膜下出血で倒れ、意識がなくなりました。70代の伯父夫婦は子供がなく、高血圧気味だったので病気も予見していたらしく、常日頃、伯母に「もし倒れても延命措置はするな」と言っていたそうです。
なので、救急搬送された時も、すぐ手術を、という医師に対し、伯母は拒否したそうです。
そのまま、おそらく2~3日以内に死亡するでしょう、と言われたそうです。私も伯父の病院に駆けつけ、関東近郊の親戚もみな集まってきました。
あとは死ぬだけ、となった伯父の姿をみて居たたまれなくて、「死ぬのが決定しているなら、もう楽になってほしい」と思いました。
伯母は葬儀を検討しはじめ、従姉たちが生前の伯父の希望(散骨方法)の叶えられる業者を探してきました。
あとは死ぬだけ、という状態でした。
でも。伯母は、土壇場で、「やっぱり手術してください」と言ったんですね。
医師は、もう手遅れだと思うけどやってみる、というような返事だったと記憶しています。
手術しました。でも意識は戻りません。助からない、という医師の言葉は変わりませんでした。
が!!!!!!
いま、ぴんぴんしてますよ(笑)
目が覚めた伯父は、伯母によれば「手術してよかった~」と言っていたらしい(笑)
もちろん倒れる前のようには体は戻っていません。認知力もかなり低下しました。でも元気です。私が入院したときもお見舞いに来てくれて、がん研の病院内を探検していました。
そう、伯父は、歩き回るのが大好きな人だったんです。知的好奇心も旺盛。校長をやっていたので保護者や教育委員会の前でストレスも大きかったようですが(伯父も教育委員会に籍はあったはず)、それを吹き飛ばすかのように、色々なところに散歩に出かけていました。
これが、同じ運動好きでも、「ゴルフ好き」とかだったら話は違ったと思います。ゴルフしたくても簡単に毎日行けませんよね?伯父は散歩好きだったから、意識が戻って動けるようになったらすぐに散歩をしたくなったようです。
ベッドにいるのがつまらないから、とにかく外へ出たがった。病院内のすべてを知りたがった。
この行動が、伯父のリハビリも早めたと思う。「病気だから」とふさぐことがなかったんですね、たぶん。
脳をやられた分、ちょっとアホっぽい発言もするようになったけど、私は今の伯父も好きです。
で、最初の話に戻るのですが、伯父の担当医は「必ず死にます」的なことを言っていました。でも、伯父は生きている。やはり、医師は「最悪のこと」を話すものなんだ、と、その時に思いました。
訴訟も増えているらしいし、モンスターペイシェントもいますもんね?医者にかかれば絶対治ると信じている人も多いですもんね?
医者にだって助けられないこともあるのに。だから、もちろん医療ミスとか医療過誤は話は別ですが、医師は最善の努力をしても助からないことを想定して、最悪のことを言うのだな、と。
伯父が「死にます」宣言されていたのにいま元気なことで、「あの医者は嘘を言った。憎たらしい!」とはならないけど、「助かるかもしれません」と期待させて死んでしまったら、「うそつき!!!」となりますもんね。
癌になったら、だれでも「あと〇〇年」とか「生存率は〇〇」とか「再発の確率は〇〇」とか言われると思います。それは、統計上は中間値や平均値であっても、患者個々人にとっては「サイアクの数字」なのだと思っています。
だから、とくに全身状態が比較的いい場合は、医者の言葉よりもかなり上の数字を期待していいと思っています。医者は、医療訴訟を避ける方法も座学で学ぶらしいですからね。サービス業みたいに。
医者の言葉を鵜呑みにせず、いまの自分に本当に必要な情報だけを採用しながら、治療していきたいものです。
誰かが言っていましたが、「医者に治してもらう」のではなく、「自分が医者を利用して治す」のです。と私は思っています。
ここ2~3日ですっかり寒くなりました。先々週の金曜日から続いている風邪がまだ治りません。もうすぐ2週間。明日の午後からゼローダ休薬なので、いいかげん治るかな?(^o^)
婦人科の医師とおしゃべりしていたとき、「大腸がんでも大丈夫。アバスチンができたから、あと2~3年は生きられるよ」と、さらっと言われたことがあります。
私がいつも笑って受診していたからだと思うのですが。だから医師もさらっと言ったのだと思うのですが。はぁ、2~3年、ですか、と思ったものです。
話は変わりますが、2年くらい前になるのかなぁ、伯父が、くも膜下出血で倒れ、意識がなくなりました。70代の伯父夫婦は子供がなく、高血圧気味だったので病気も予見していたらしく、常日頃、伯母に「もし倒れても延命措置はするな」と言っていたそうです。
なので、救急搬送された時も、すぐ手術を、という医師に対し、伯母は拒否したそうです。
そのまま、おそらく2~3日以内に死亡するでしょう、と言われたそうです。私も伯父の病院に駆けつけ、関東近郊の親戚もみな集まってきました。
あとは死ぬだけ、となった伯父の姿をみて居たたまれなくて、「死ぬのが決定しているなら、もう楽になってほしい」と思いました。
伯母は葬儀を検討しはじめ、従姉たちが生前の伯父の希望(散骨方法)の叶えられる業者を探してきました。
あとは死ぬだけ、という状態でした。
でも。伯母は、土壇場で、「やっぱり手術してください」と言ったんですね。
医師は、もう手遅れだと思うけどやってみる、というような返事だったと記憶しています。
手術しました。でも意識は戻りません。助からない、という医師の言葉は変わりませんでした。
が!!!!!!
いま、ぴんぴんしてますよ(笑)
目が覚めた伯父は、伯母によれば「手術してよかった~」と言っていたらしい(笑)
もちろん倒れる前のようには体は戻っていません。認知力もかなり低下しました。でも元気です。私が入院したときもお見舞いに来てくれて、がん研の病院内を探検していました。
そう、伯父は、歩き回るのが大好きな人だったんです。知的好奇心も旺盛。校長をやっていたので保護者や教育委員会の前でストレスも大きかったようですが(伯父も教育委員会に籍はあったはず)、それを吹き飛ばすかのように、色々なところに散歩に出かけていました。
これが、同じ運動好きでも、「ゴルフ好き」とかだったら話は違ったと思います。ゴルフしたくても簡単に毎日行けませんよね?伯父は散歩好きだったから、意識が戻って動けるようになったらすぐに散歩をしたくなったようです。
ベッドにいるのがつまらないから、とにかく外へ出たがった。病院内のすべてを知りたがった。
この行動が、伯父のリハビリも早めたと思う。「病気だから」とふさぐことがなかったんですね、たぶん。
脳をやられた分、ちょっとアホっぽい発言もするようになったけど、私は今の伯父も好きです。
で、最初の話に戻るのですが、伯父の担当医は「必ず死にます」的なことを言っていました。でも、伯父は生きている。やはり、医師は「最悪のこと」を話すものなんだ、と、その時に思いました。
訴訟も増えているらしいし、モンスターペイシェントもいますもんね?医者にかかれば絶対治ると信じている人も多いですもんね?
医者にだって助けられないこともあるのに。だから、もちろん医療ミスとか医療過誤は話は別ですが、医師は最善の努力をしても助からないことを想定して、最悪のことを言うのだな、と。
伯父が「死にます」宣言されていたのにいま元気なことで、「あの医者は嘘を言った。憎たらしい!」とはならないけど、「助かるかもしれません」と期待させて死んでしまったら、「うそつき!!!」となりますもんね。
癌になったら、だれでも「あと〇〇年」とか「生存率は〇〇」とか「再発の確率は〇〇」とか言われると思います。それは、統計上は中間値や平均値であっても、患者個々人にとっては「サイアクの数字」なのだと思っています。
だから、とくに全身状態が比較的いい場合は、医者の言葉よりもかなり上の数字を期待していいと思っています。医者は、医療訴訟を避ける方法も座学で学ぶらしいですからね。サービス業みたいに。
医者の言葉を鵜呑みにせず、いまの自分に本当に必要な情報だけを採用しながら、治療していきたいものです。
誰かが言っていましたが、「医者に治してもらう」のではなく、「自分が医者を利用して治す」のです。と私は思っています。
ここ2~3日ですっかり寒くなりました。先々週の金曜日から続いている風邪がまだ治りません。もうすぐ2週間。明日の午後からゼローダ休薬なので、いいかげん治るかな?(^o^)
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