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年明け早々、涙々。

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

と、ご挨拶したのはよいのですが。一昨日から、涙がずるずると止まりません。

悪い話ではないんですよ。寧ろ、良い話のほう。

30日に田舎に帰り、昨日まで母と過ごしていました。3年ぶりに訪れる実家。2年前に母と大喧嘩をし、それ以来ろくに会っていなかったし話もあまりしてきませんでした。

たまに電話で話す母は、元気そのもの。なので、元気に迎えに来てくれると思っていました。

が。実際母は、両手と足を傷めていました。右手の親指に痛み止めの湿布を貼り、左手はギプスで固定。膝は水が溜まるとかで、水をぬいてもらったばかりのようでした。

良く見たら、手の指は全部曲がっていました。若い頃の綺麗だった手の面影もなく、痛そうです。

なのに、いっぱいの笑みで笑っています。きっと、弱音も吐きたいだろうに、私の前では笑っている。そして、私の体の心配ばかりする。

母は、私が幼い頃、いつも仕事に行って家にいませんでした。一緒にいて欲しいときに、絶対にいてくれなかった。母に抱っこされた写真は1枚しかありません。

よく憶えているのが、子供のころ、一人で留守番をしていたら、雷が鳴り始めたとき。怖くて怖くて、泣きながら母に電話をしました。母は、もちろん戻ってきませんでした。代わりに、言いました。

「ピアノを弾いていなさい。そしたら、雷の音が聞こえなくなるから。」

私は、ピアノを一生懸命ひきました。

母は、私のことなんか好きじゃないんだ、という気持ちは、その頃から徐々に作られていったのだと思います。

私を生まなければ良かったと言ったことも、つい最近まで心にひっかかっていました。

だけど、今の私なら、一時の感情に流されて言ってしまった言葉だろうと思えます。私が癌になってからの2年間、母はいつでも私を最優先にしてくれました。それは分かっていた。だけど、心のどこかで、「それが親の義務だから、私に優しいだけなんだ」と思っている自分もいました。

でもね。昨日、家を出る前に、母がおにぎりを握ってくれたんです。湿布から出ている4本の指と、ギプスの上からビニールを被せた手で。お米がぐっちゃぐちゃになって。どう見ても、握れるわけがなくて。

「なにやってんの?」って聞いたら、彩のおにぎりを握るんだ、って。

前の晩、おにぎりを持っていくかと訊かれたので、持っていくと答えました。でも握れないだろうから、私にぎるよ、と言ったのに、お母さんが握るから、いいよ、と。

握っているようにはとうてい見えなくて、ただお米をこねているだけなのに、一生懸命握ろうとしているんですよ。

思わず、私が握るから貸して!とお米を取りあげ、握りました。涙がポロポロ出てきました。母に隠れて、いっぱい泣いてしまいました。

その前の晩から、「明日東京に戻るんだな」と考えて涙が出ていました。

そんな情緒不安定だったのに、そのおにぎり攻撃があったものだから、もう涙腺崩壊でした。母に見つからないように、必死で隠していました。

高速バスに乗って、見送りにきていた母を遠くから見ました。年をとったその姿に、もう涙とまらないです。向こうから中が見えていないのをいいことに、私はずっと母の姿を見ていました。

バスが発車してからも、暫く泣いていました。母と、別れたくなかった。

特に仲良く話したとか、そういうわけではないけれど。母の気持ちがなんとなく見えてきて、私が生まれてからこのかた、母にしてきた冷たい態度も思い出して、お詫びの気持ちもどんどん湧いてきて。

元日に私は一人で外出したのですが、その間、母は家で映画を見ていたようです。私が帰宅したら、「あの映画、よかったよ。感動して、涙ぼろぼろ出ちゃって、困ったよ。一人で見てよかった」なんて言っていました。

そうか。母も、泣くのか。私の見ていないところで、泣くのか。

きっと・・・ひとりで、たくさん、たくさん、泣いてきたんだろう。父を亡くし、私が病気になり、母は、一体どれだけの涙を流してきたんだろう。

そのことに考えが及ばず、ただただ母を責めてきた自分が、恥ずかしいです。

相も変わらず、母は口が悪いです。思ったことをストレートに発する人です。だから、私とは言い合いになります。だけど、それらが、私を嫌ってのことではなかったのだ、と、今は思えます。

母と会えるのは、これが最後かもしれない、と、なぜか強く思っていました。それは、私の体のこともあるし、年をとった母の姿のせいでもあります。だから、母の姿を目に焼き付けておこう、と、母に気付かれないように後ろ姿をしょっちゅう目で追っていました。

この帰省で私は母と写真を撮りたいと思っていました。写真館で。今回は、母が怪我をしていたので諦めましたが、話はしました。

「お母さんと一緒に写真を撮ったことないじゃん?だから、一枚くらい、撮ろうかなと思って。んで、遺影も撮っておきたいんだ。弱った姿の遺影じゃ嫌だからさ。遺影なんて縁起でもないって感じだけど、遺影を撮ると長生きするらしいよ!だから、お母さんも一緒に撮っておこうよ。どっちが先に使うかわかんないけどさ(笑)」

母は、嬉しそうでした。「そういや、彩と写真とったことないもんね。いいね。今度東京に行ったときに一緒に撮るか。」

母は、きっと、私が幼い頃から変わらず、私を愛していたんだろう。そのやり方は、正しくなかったかもしれない。でも、その時々の母の気持ちは、少しずつ解ってきました。

こんな娘を育てるのは大変だったと思う。

ピアノに触れながら、そこに座って雷の音に泣きじゃくっていた小さな私を思いました。その子に言ってやりたい。

あなたのお母さんは、あなたを嫌いで放っといてるんじゃないんだよ。あなたを育てるために、一生懸命働いているんだよ。


まとまりのない文章でごめんなさい。母への思いを、思いつくままに書き連ねてしまいました。これを、母が読む機会はあるのかなぁ。あったのなら、伝えたいです。今まで、ずいぶん長い間、ごめんね、って。そして、ありがとう、って。

今年の始まりは、こんな具合で、良い感じです。なにやら良い一年になりそうです。母のことを整理して考えられるようになったのは、このブログのおかげ。ひとつひとつ文字にしていくことで、見えていないものが見えてきました。

だから、これからもこのブログにいろいろな思いを綴っていきたいと思っています。まとまりのない内容になりがちだけど、どうぞよろしくお願いしますm(__)m
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コメント

彩さん
本当によかったね( ; ; )。
その一言しかないです。
よい一年の始まりですね。
仕事始まりますね。
無理せず頑張ってね!

No title

彩さん、おかえりー。

やっぱり帰省して良かったね。
お母さんはとっても!うれしかったんだろうね。子どものことを心配じゃない親なんていないよ…。

お互い心配でしかたなのに、顔を合わせるとつい文句ばかり言ったりね。

無理な話なのかとは思うけど、彩さんお母さんと暮らせたらいいね。
治療や仕事のこともあるから難しいことだと思うけど…。

それに、お母さんと会うのはこれで最後かもなんて考えないでね。
きっとまた会って楽しい時間が過ごせること、信じることだと思います!

No title

不覚にももらい泣きしてしまいました。。
大変重いが伝わってくる文ですね

私も同年代なのでお気持ちよくわかります

っ感謝の言葉ってなかなか口に出して言えないな

No title

泣きながら読みました。
私も母との関係で彩さんと似ている部分があるので、気持ちが分かります。
母親の愛情って本当に深くて強いものだと思います。
でも、表に出てくる部分が分かりにくかったりするとすれ違うし、ぶつかりますよね。
うちの母も口が悪いのでよくケンカになります。

お母様がこのblogを読んだらすごく喜ぶだろうなぁと思います。
喜ぶというか、泣いちゃいますよね、きっと。
私は恥ずかしくてなかなか感謝の気持ちや謝罪の気持ちを言葉にできないのですが、言葉にできない分、なるべく行動で表すように頑張っていきたいです。

本当に良いお正月でしたね。お母さん、嬉しかっただろうな(*´˘`*)
お母さんの彩さんへの想い、彩さんのお母さんへの想い…ちゃんと届いて幸せな気持ちになりました。
怪我が治って一緒に写真撮るのが楽しみですね。
早く治りますように…☆*。

No title

彩さん、ごめん。
涙で過ぎて書けない。
でも、よかった。ほんとに。
ダンナのことでながすのと、違う涙。
うれしいほうだね。悲しくて嬉しい涙

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

>ミケさんへ

お返事が遅くなりました。
ありがとう。今年は良い年にしたいなぁ(^^)

>なっちぃさんへ

お返事遅くなりました。
今思えば、母も私にすごく気を遣っていたからこそ、私が頭にくることを言わなかったんだろうな(^^;)その点は、ちょっと申し訳なかったかも。

>通りすがりさんへ

コメントありがとうございます。
感謝の言葉、肉親に対して口に出すのって難しいですね。

>nasiさんへ

コメントありがとうございます。
感謝の気持ちを行動で表せたら、一番良いのかなって思います。

>ひつじさんへ

お返事遅くなりました。
久しぶりに良いお正月を過ごせました。母のおかげですね。

>あき母さんへ

お返事遅くなりました。
書いた私も書いてて涙、あとで読み返しても涙、です(^^;)

>鍵コメのCさんへ

お返事遅くなりました。
ビアノの調律、ぜひ続けてあげてくださいね!

役に立たない話

今更ですが、主人が元気なうちに聞いていたら上田市のお友達に会いに行きながら、調律して上げられたのに。商売抜きで。
上田の友人も楽器屋さん個人でやってる調律師だけど、商売だから紹介出来ないし。いろいろ残念。

役に立たない話でした。

>あき母さんへ

コメントありがとうございます。上田市にお友達がいらっしゃるんですね。同じ県ではありますが、実家とはかなり、かなーり、離れています(^^;)
お気遣いありがとうございました。
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プロフィール

彩

Author:彩
2012年12月、S状結腸癌再発。腹膜播種、卵巣転移。
初発は2010年ステージ3aでした。根治手術からちょうど2年後の再発でした。
現在は、標準治療を終えて、ホスピスで緩和ケアを受けています。
東方神起の復活まで生きたいなー。ムリかな(^^;)

2016年3月20日永眠

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