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ワンコのこと。

ワンコを飼っていました。去年の12月12日朝、彼女は死んじゃいました。

コーギー・カーディガンで、パーティカラーだけど体は真っ白な、美人さんでした。2歳7ヶ月で、死んじゃいました。

一緒に暮らし始めてから、たった2年と4か月の期間でした。元夫の強い希望で飼いはじめた、娘。すぐに夫が家を出て行ったため、私が一人で育ててました。

犬を飼うなんてね、大変だから、悩みました。でも、夫と助け合えば大丈夫かな、と思って。楽しいかな、と思って。離婚してからが、大変でした。私はフルタイムで働きだしたので、ワンコは毎日、ひとりでお留守番です。マンションなので、吠えないように躾けないと。人にとびかからないように躾けないと。とにかく、人に迷惑をかけないように躾けないと。

そんなことばかりで頭がいっぱいで、厳しく育てました。一人で留守番できるように、私が家にいる間もケージに入れ、ケージに慣れさせて。甘えて吠えてきたときは、きつく叱って。散歩中も、好きなほうに行ったら、力づくで戻して。

3歳になるまでの躾けが私にとっては何より大事で、ワンコの遊びたい気持ちをあえて無視して、とにかく躾けました。

可愛がられるワンコに育ってほしかった。

おかげで、ワンコは、とっても良い子になりました。無駄吠えしない、お散歩もいうことをきく、人にじゃれる前にちゃんとお座りして様子をみる。ワンコ友達にも、周りのお店の人にも、獣医さんにも、だれからも「おとなしくて、いい子」と言われる子になりました。

ワンコがたまに見せてた、うるうるした、おびえた瞳に気づかずに。

3歳になったら、好きなように遊ばせてあげよう。ケージからも出して部屋で過ごさせてあげよう。3歳になったら。

来月、ワンコの3回目の誕生日です。


でも、ワンコは死んじゃいました。どこかでゴムひもを飲み込んで、腸に詰まらせて、死んじゃいました。

私が癌の再発で手術する直前、ワンコは具合が悪くなりました。吐いたものに血が混じり、ぐったりして食べなくなりました。すぐ動物病院に連れていったけど、吐き気止めを処方されて様子見。1週間たっても具合が悪そうだったので、何度も病院へ連れて行ったものの、原因不明。レントゲンも撮ったけど、映らなかったんです。

そうこうしてるいちに、私自身の手術の日程が決まり、入院が決まりました。ワンコ、どうしよう。入院中に予約してたペットホテルをキャンセルして、病院に預けることにしました。

私の入院の前日、ワンコは、ほとんど動けなくなりました。水も飲みませんでした。ただ、私が口移しで水をあげるときだけ、飲みました。

獣医さんは、開腹手術をして体内を見ないとわからない、と言いました。

私ががん研に入院する朝、手術のためにワンコを動物病院へ連れて行きました。

開院前の病院で、獣医さんに渡して「よろしくお願いします」と病院を出ようとしたそのとき。ワンコが、訴えました。獣医さんに抱かれたまま、私の顔をみて、すごく不安な瞳で、それまでぐったりしてたのに、一生懸命手足をばたつかせて、こっちに来ようとしました。「置いてかないで」声がきこえたような気がしました。

瞬間、感じました。「もう、この子と会えないんだ。」

ワンコは、赤ん坊みたいな瞳をして、ずっと私を目で追いました。ふりきるように、私は動物病院を出ました。ワンコを残していかないといけないことを、泣きました。でも、人前で泣けなかった。

私は、自分の病気を治すから。ぽぷらも、かんばれ!!

そして、私の卵巣摘出手術の日の朝。ワンコの手術の2日後。ワンコは、旅立ちました。

私は、自分の術後、まっさきに、ワンコの状況を母に尋ねました。そのときは、もうワンコは死んでた。でも母は、「がんばってる」と言ってました。

なんとなく、察しました。ワンコは、死んだんだ。でも、それをききたくなかったから、だまされていることにしました。

数日後、私の体力が戻りつつあった頃に、ワンコのことを聞かされました。

解ってても、どうしようもなく、涙が出ました。がん研のベッドで、泣きました。ちょうど同じ病室の方が、ワンちゃんを飼っていて、そのかわいい話をたくさんしているところだったので、よけい泣きました。

ワンコは、幸せだったんだろうか。私みたいな飼い主のところに来て、不幸だったんではないか。


とにかく、厳しく育てた。もっと甘く育ててくれる飼い主は、いっぱいいただろうに。ときに、仕事で疲れてかえってきて、ワンコのケージの掃除やごはんや散歩にうんざりして、怒鳴りつけたこともあった。ワンコは、きょとんとして、なんで怒られてるのかわからなくて、ただじっと私を見てた。

ごめんね、ぽぷら。ごめんね。

もっと、好きなことをさせてあげればよかった。もっと、好きな場所に散歩に連れていってあげればよかった。もっと、好きなものを食べさせてあげればよかった。もっと、遊んであげればよかった。


それでもね、こんな飼い主でも、ワンコは、きっと私を好きでいてくれたと思います。

子育て方法は間違ってたかもしれないけど、私は彼女を好きだったから。娘だと思ってたから。愛しかったから。めんどくさいと思っても、手放そうなんて一度も思わなかったから。

なにより、私の手術が無事に終わったのは、ワンコが身代わりになってくれたから。

いま、抗がん剤の治療が始まり、実際、犬を飼うなんてとても無理です。体力的にも、経済的にも。私がそんな状況になることも、ワンコはきっとわかってた。私がどんな状況になってもワンコを手放すことができないのも知ってたから、私の前から姿を消したんじゃないかな。私の負担にならないように、ワンコは旅立って、私の中に生きることにしたんじゃないかな。

そんなふうに、思えるんです。虹の橋で待ってるワンコをちゃんと迎えに行ってから、一緒に天国に上ります。


ワンコ、大好きでした。もう一度、お散歩したいです。世界で一番かわいいワンコです。


桜の季節に、ワンコは鼻に花びらをたくさんくっつけて歩いて、かわいがられてました。

近所の歩道に八重桜の花びらがたくさん舞っています。その中に、ワンコの姿をみつけては、いまでも涙が出ます。



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プロフィール

彩

Author:彩
2012年12月、S状結腸癌再発。腹膜播種、卵巣転移。
初発は2010年ステージ3aでした。根治手術からちょうど2年後の再発でした。
現在は、標準治療を終えて、ホスピスで緩和ケアを受けています。
東方神起の復活まで生きたいなー。ムリかな(^^;)

2016年3月20日永眠

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